ワークブックのイベントプロシージャ

<< ワークシートに対するイベント :前の記事

前回はワークシートのイベントプロシージャについて確認しました。こちらではワークブックのイベントプロシージャの種類について確認できます。
イベントプロシージャの内容を覚えるというよりはプログラムミングでイベントプロシージャが必要となった場合に確認するためのコンテンツと思ってください。

ワークブックのイベントプロシージャ

目次

ワークブックのイベントプロシージャ一覧

ワークブックのイベントプロシージャは以下の通りです。ワークブックのイベントプロシージャは36個あります。ちなみにワークシートのイベントプロシージャは9個しかありません。

対象となるオブジェクトによってイベントプロシージャの内容が異なるということは覚えておきましょう。

イベントイベントが発生するタイミング
Activateブックがアクティブになったときに発生
AddinInstallブックがアドインとして組み込まれたときに発生
AddinUninstallブックがアドインから削除されたときに発生
AfterSaveブックが保存された後に発生します。
AfterXmlExportMicrosoft Office Excel がデータを保存するか、指定されたワークブックから XML データをエクスポートした後で発生します。
AfterXmlImport既存の XML データ接続が更新されたか、または開いている Microsoft Excel ブックに新しい XML データがインポートされた後に発生します。
BeforeCloseブックを閉じるときに発生
BeforePrintブックを印刷するときに発生
BeforeSaveブックを保存するときに発生
BeforeXmlExportMicrosoft Office Excel がデータを保存するか、指定されたワークブックから XML データをエクスポートする前に発生します。
BeforeXmlImport既存の XML データ接続が更新されるか、または開いている Microsoft Excel ブックに新しい XML データがインポートされる前に発生します。
Deactivateブックがアクティブでなくなったときに発生
NewChart新しいグラフをブックに作成したときに発生します。
NewSheetブックに新しいシートを作成したときに発生
Openブックを開いたときに発生
PivotTableCloseConnectionピボットテーブル レポート接続が閉じた後に発生します。
PivotTableOpenConnectionピボットテーブル レポート接続が開いた後に発生します。
RowsetCompleteユーザーが OLAP ピボットテーブルで行セット アクションを起動するか、レコードセットを詳細表示するとイベントが発生します。
SheetActivateブック内のシートがアクティブになったときに発生
SheetBeforeDoubleClickブック内のシートがダブルクリックされたときに発生
SheetBeforeRightClickブック内のシートが右クリックされたときに発生
SheetCalculateブック内のシートが再計算されたときに発生
SheetChangeブック内のシートが変更されたときに発生
SheetDeactivateブック内のシートがアクティブでなくなったときに発生
SheetFollowHyperlinkブック内のハイパーリンクをクリックしたときに発生
SheetPivotTableAfterValueChangeピボットテーブル内のセルまたはセル範囲が編集または再計算された後に発生します (数式を含むセルの場合)。
SheetPivotTableBeforeAllocateChangesピボットテーブルに変更が適用される前に発生します。
SheetPivotTableBeforeCommitChangesピボットテーブルの OLAP データ ソースに対する変更が適用される前に発生します。
SheetPivotTableBeforeDiscardChangesピボットテーブルに対する変更が破棄される前に発生します。
SheetPivotTableChangeSyncピボットテーブルが変更された後に発生します。
SheetPivotTableUpdateピボットテーブル レポートのシートが更新された後に発生します。
SheetSelectionChangeブック内のシートの選択範囲を変更したときに発生
Syncドキュメント ワークスペースに含まれているブックのローカル コピーがサーバー上のコピーと同期されたときに発生します。
WindowActivateブックウィンドウがアクティブになったときに発生
WindowDeactivateブックウィンドウがアクティブでなくなったときに発生
WindowResizeブックウィンドウの大きさを変更したときに発生

イベントプロシージャの引数一覧

イベントプロシージャの引数は以下の通りです。引数については、プロシージャの解説で説明していきます。

引数内容
ShSheetActivateイベントなどで対象となるシートオブジェクトが格納されます。
SourceSheetChangeイベントなどで対象となるセル範囲が格納されます。
WbWindowActivateイベントなどで対象となるブックオブジェクトが格納されます。
WnWindowActivateイベントなどで対象となるウィンドウオブジェクトが格納されます。
TargetSelectionChangeイベントなどで対象となるセル範囲が格納されます。
Cancelイベントで操作をCancelするときはTrueを指定します。既定値はFalseです。

まとめ

こちらではワークシートのイベントプロシージャの種類について確認できたかと思います。ここまで「オブジェクト」「プロパティ」「メソッド」「イベント」と大きな役割について解説してきました。次回は、それぞれどのようなプロパティやメソッドがあるかなどを確認できるVBEのオブジェクトブラウザについて解説していきます。

次の記事: VBEのオブジェクトブラウザとは >>

Excel VBAでIEを思いのままに操作できるプログラミング術 Excel 2013/2010/2007/2003対応

近田 伸矢, 植木 悠二, 上田 寛

IEのデータ収集&自動操作のプログラミング本はこの1冊だけ!IEの起動やポップアップウィンドウ、表示を制御する基本的なコードはもちろん、テキストボックスやラジオボタン、表、ハイパーリンクなどのHTML部品を制御する方法など、自動操作に欠かせないノウハウを丁寧に解説。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ExcelのVBAについてのQ&A掲示板

↑ExcelのVBA全般について分からない事があればこちらの掲示板よりご質問ください^^

VBAのInternetExplorer操作入門

↑ExcelのVBAをマスターできたら、エクセルVBAのIE(InternetExplorer)操作にも挑戦してみてください^^

VBAのIE制御入門RSS

RSSフィードを登録すると最新記事を受け取ることができます。

VBAIE操作のスカイプレッスン

エクセルVBAのステートメント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したステートメントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

エクセルVBAのオブジェクト

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

エクセルVBAのプロパティ

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのプロパティをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

エクセルVBAのメソッド

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのメソッドをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

エクセルVBAのイベント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのイベントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。