VBA関数のPV関数

PV関数は、VBA関数の中で財務関数に分類される関数です。

目次

• PV関数とは
• PV関数のサンプルコード
  • 実行結果
  • 解説

PV関数とは

PV関数は、倍精度浮動小数点数型 (Double) の値を返します。定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の現在価値を返します。

投資とは、一連の定額の支払いを一定の期間行うことです。たとえば、住宅ローンなどのローンまたは毎月の貯蓄プランなどの出資を指します。
名前付き引数 rate および nper は、時間的に同じ単位で指定する必要があります。たとえば、名前付き引数 rate を月単位で指定した場合は、名前付き引数 nper も月単位で指定します。
出金 (定額預金の支払いなど) を表す引数には負の値を指定し、入金 (配当金など) を表す引数には正の値を指定してください。

PV関数のサンプルコード

次の例は、PV 関数を使って、以後 20 年間に渡って、毎月 5 万円の配当が支払われる証券 (100 万円) の現在価値を計算します。年率 (APR)、支払い回数 (TotPmts)、支払い金額 (YrIncome)、投資の将来価値 (FVal)、支払い期日 (PayType) を指定します。YrIncome は出金を表すので、負の数を指定しています。

Sub sample()

Dim Fmt, APR, TotPmts, YrIncome, FVal, PayType, PVal
Const ENDPERIOD = 0, BEGINPERIOD = 1    ' 支払い期日を設定します。
Fmt = "###,##0.00"                ' 金額の形式を定義します。
APR = .0825                        ' 年利率を指定します。
TotPmts = 20                        ' 支払い回数を指定します。
YrIncome = 50000                    ' 毎年の支払い金額を指定します。
FVal = 1000000                    ' 将来価値を指定します。
PayType = BEGINPERIOD            ' 各期の期首に支払いが行われます。
PVal = PV(APR, TotPmts, -YrIncome, FVal, PayType)
MsgBox "現在価値は " & Format(PVal, Fmt) & " です。"

End Sub

実行結果

解説

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