Ltrim関数
Ltrim関数は、VBA関数の中で文字列操作関数に分類される関数です。
目次
Ltrim関数とは
Ltrim関数は、指定した文字列から先頭のスペース を削除した文字列を表すバリアント型 (内部処理形式 String の Variant) の値を返します。
| 構文 | LTrim(string) | |
|---|---|---|
| 引数 | 省略 | 説明 |
| string | × | 引数 string には、任意の文字列式を指定します。1 バイト (半角)、2 バイト (全角) にかかわらず、文字列の先頭あるいは末尾のスペースを削除します。引数 string に Null 値が含まれている場合は、Null 値を返します。 |
Ltrim関数のサンプルコード
次の例は、LTrim 関数を使って、文字列変数の先頭のスペースを削除し、RTrim 関数を使って、文字列変数の末尾のスペース削除します。また、Trim 関数を単独で使って、文字列変数の先頭と末尾のスペースを同時に削除します。
Sub sample()
Dim MyString, TrimString
MyString = " -Trim- " ' 文字列を初期化します。
TrimString = LTrim(MyString) ' TrimString は、"-Trim- " です。
TrimString = RTrim(MyString) ' TrimString は、" -Trim-" です。
TrimString = LTrim(RTrim(MyString)) ' TrimString は、"-Trim-" です。
' Trim 関数を単独で使っても、同様の結果になります。
TrimString = Trim(MyString) ' TrimString は、"-Trim-" です。
End Sub
実行結果
解説
文字列操作関数一覧
| 関数名 | 内容 |
|---|---|
| Asc | 文字列内にある最初の文字の文字コードを返します。 |
| AscB | 文字列内にある最初のバイトコードを返します。 |
| AscW | 文字列内にあるISOコードの文字を返します。 |
| Chr | 指定したコードに対応する文字を返します。 |
| ChrB | 指定したコードに対応するバイトデータを返します。 |
| ChrW | 指定したコードに対応するISOの文字を返します。 |
| Format | 式を指定した書式に変換します。 |
| Hex | 指定した文字列を16進数で返します。 |
| InStr | 検索対象文字列の指定した位置から指定した文字列を検索し、最初に見つかった文字位置を返します。 |
| InstrB | 検索対象文字列の指定したバイト位置から指定した文字列を検索し、最初に見つかったバイト位置を返します。 |
| LCase | 大文字のアルファベットを小文字に変換します。 |
| Left | 文字列の左端から指定した文字数分の文字列を抽出します。 |
| LeftB | 文字列の左端から指定したバイト数分の文字列を抽出します。 |
| Len | 文字列の文字数を返します。 |
| LenB | 文字数のバイト数を返します。 |
| Ltrim | 文字列の先頭のスペースを削除した文字列を抽出します。 |
| Mid | 文字列の指定した位置から指定した文字数分を抽出します。 |
| MidB | 文字列の指定したバイト位置から指定したバイト数分を抽出します。 |
| Oct | 指定した文字列を8進数で返します。 |
| Right | 文字列の右端から指定した文字数分の文字列を抽出します。 |
| RightB | 文字列の右端から指定したバイト数分の文字列を抽出します。 |
| Rtrim | 文字列の末尾のスペースを削除した文字列を抽出します。 |
| Space | 指定した数のスペースを返します。 |
| Str | 数式の値を文字列に返します。 |
| StrComp | 文字列を比較した結果を返します。 |
| StrConv | 文字列を変換した結果を返します。 |
| String | 指定した文字コードに対応する文字を指定した文字数だけ並べた文字列を返します。 |
| Trim | 文字列の先頭と末尾のスペースを削除した文字列を抽出します。 |
| Ucase | 小文字のアルファベットを大文字に変換します。 |
| Val | 文字列を数値に変換します。 |
