VBAのFeatureInstallプロパティ

こちらでは、エクセルVBAのFeatureInstallプロパティの解説になります。

プロパティとはオブジェクトの属性を指します。属性とは、そのオブジェクトの情報そのものです。プロパティはその値を取得したり、設定することもできます。プロパティを利用するにはオブジェクト名とプロパティ名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。

オブジェクト名.プロパティ名

また、プロパティを設定する場合は以下のように「=(イコール)」を記述し設定値を代入します。

オブジェクト名.プロパティ名 = 設定値

FeatureInstallプロパティ

FeatureInstallプロパティは、インストールされていない機能が必要なメソッドやプロパティを呼び出すときに、どのように処理するかを設定します。値の取得および設定が可能です。MsoFeatureInstall クラスの定数を使用します。

expression.FeatureInstall
expression 必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。
定数 msoFeatureInstallOnDemandWithUI を使用すれば、機能のインストール中にアプリケーションが応答しないというユーザーの誤解を避けることができます。ユーザーに機能をインストールさせないようにするには、エラートラップルーチンで定数 msoFeatureInstallNone を使用します。
DisplayAlerts プロパティが False に設定されている場合は、FeatureInstall プロパティが msoFeatureInstallOnDemand に設定されていても、新機能のインストールを求めるメッセージは表示されません。DisplayAlerts プロパティが True に設定されている場合、FeatureInstall プロパティが msoFeatureInstallOnDemand に設定されていると、インストールの進捗状況インジケータが表示されます。
次の使用例は、Microsoft Word を新たに起動して FeatureInstall プロパティの値をチェックします。Microsoft Word のオブジェクトライブラリへの参照を必ず設定してください。このプロパティが msoFeatureInstallNone である場合、プロパティ設定を変更するかどうかを確認するメッセージボックスを表示します。ユーザーが [はい] をクリックすると、このプロパティに msoFeatureInstallOnDemand が設定されます。


Dim WordApp As New Word.Application, Reply As Integer
Application.ActivateMicrosoftApp xlMicrosoftWord With WordApp
    If .FeatureInstall = msoFeatureInstallNone Then
        Reply = MsgBox("このアプリケーションに" _
            & "インストールされていない機能を" & vbCrLf _
            & "呼び出すと、実行時エラーが発生する可能性があります。" & vbCrLf _
            & vbCrLf _
            & "足りない機能が呼び出されたら自動的に" & vbCrLf _
            & "インストールするように、設定を変更しますか?" _
            , 52, "機能インストール設定")
        If Reply = 6 Then
            .FeatureInstall = msoFeatureInstallOnDemand
        End If
    End If
End With