VBAのDocumentLibraryVersionsコレクション

DocumentLibraryVersionsコレクション

DocumentLibraryVersionsコレクションについての解説になります。

DocumentLibraryVersionsコレクションとは

DocumentLibraryVersionsコレクションは、Microsoft Office Word 2003 Document オブジェクト、Microsoft Office Excel 2003 Workbook オブジェクト、および Microsoft Office PowerPoint 2003 Presentation オブジェクトの DocumentLibraryVersions プロパティは、DocumentLibraryVersions オブジェクトを返します。DocumentLibraryVersions オブジェクトは、DocumentLibraryVersion オブジェクトのコレクションを表します。

サーバーの Microsoft Windows SharePoint Services ドキュメントライブラリに格納されているドキュメントについて、アクティブドキュメントでバージョン管理が有効になっているかどうかを調べるには、またバージョン管理が有効になっている場合にドキュメントの DocumentLibraryVersion オブジェクトのコレクションを管理するには、DocumentLibraryVersions オブジェクトを使用します。

各 DocumentLibraryVersion オブジェクトは、アクティブドキュメントの 1 つのバージョンを表します。バージョン管理が有効になっているドキュメントでは、以下のいずれかのアクションが発生すると、新しいバージョンがサーバーに作成されます。開いているドキュメントの変更内容をユーザーが保存するたびに新しいバージョンが作成されることはありません。

チェックイン保存 - ユーザーがドキュメントを開いた後、初めて保存を実行したときに新しいバージョンがサーバーに作成されます。ドキュメントを開いている間にさらに変更を保存した場合は、同じバージョンに対して保存が適用されます。復元アップロード

DocumentLibraryVersions オブジェクトモデルは、アクティブドキュメントでバージョン管理が有効になっているかどうかにかかわらず使用できます。Document オブジェクト、Workbook オブジェクト、および Presentation オブジェクトの DocumentLibraryVersions プロパティは、アクティブドキュメントがドキュメントライブラリに保存されていない場合でも、バージョン管理が有効になっていない場合でも、Nothing を返しません。ドキュメントライブラリでバージョン管理が有効になっているかどうかを調べるには、IsVersioningEnabled プロパティを使用します。バージョン管理が有効になっていると、Web サイトでドキュメントを編集するたびにバックアップコピー (バージョン) がサーバーに保存されます。

次の使用例は、アクティブドキュメントでバージョン管理が有効になっているかどうかを調べ、有効になっている場合は、保存されている各バージョンの情報を表示します。


    Dim dlvVersions As Office.DocumentLibraryVersions
    Dim dlvVersion As Office.DocumentLibraryVersion
    Dim strVersionInfo As String
    Set dlvVersions = ActiveDocument.DocumentLibraryVersions
    If dlvVersions.IsVersioningEnabled Then
        strVersionInfo = "このドキュメントには、" & _
            dlvVersions.Count & " 個のバージョンがあります。" & vbCrLf
        For Each dlvVersion In dlvVersions
            strVersionInfo = strVersionInfo & _
                " - バージョン番号: " & dlvVersion.Index & vbCrLf & _
                "  - 最終更新者: " & dlvVersion.ModifiedBy & vbCrLf & _
                "  - 最終更新日時: " & dlvVersion.Modified & vbCrLf & _
                "  - コメント: " & dlvVersion.Comments & vbCrLf
        Next
    Else
        strVersionInfo = "このドキュメントではバージョン管理が有効になっていません。"
    End If
    MsgBox strVersionInfo, vbInformation + vbOKOnly, "バージョン情報"
    Set dlvVersion = Nothing
    Set dlvVersions = Nothing

シート見出しの色を設定するサンプルコード

こちらでは、シート見出しの色を設定するマクロになります。


Sub sample()

    Sheets("Sheet1").Tab.ColorIndex = 3

End Sub

実行結果

解説

こちらのマクロは、DocumentLibraryVersionsコレクションのColorIndexプロパティを利用しています。

DocumentLibraryVersionsコレクションの親オブジェクト一覧

親オブジェクト名	内容
Chartオブジェクト	ブック内のグラフを表します。ChartObject オブジェクトに含まれている埋め込みグラフか、独立したグラフシートのどちらかのグラフです。
Worksheetオブジェクト