Excelブックの作成

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こちらでは、WorkbooksコレクションオブジェクトAddメソッドSheetsInNewWorkbookプロパティを利用して、Excelの新しいブックを作成する方法について解説しています。

メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。

オブジェクト名.メソッド名

プロパティとはオブジェクトの属性を指します。属性とは、そのオブジェクトの情報そのものです。プロパティはその値を取得したり、設定することもできます。プロパティを利用するにはオブジェクト名とプロパティ名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。

オブジェクト名.プロパティ名

また、プロパティを設定する場合は以下のように「=(イコール)」を記述し設定値を代入します。

オブジェクト名.プロパティ名 = 設定値

目次

はじめに

こちらでは、Addメソッドを利用したExcelの新しいブックを作成する方法について解説します。今回は、WorkbooksコレクションオブジェクトのAddメソッドを利用しますが、Addメソッドは指定するオブジェクトによって利用方法が異なりますので注意が必要です。

利用するメソッド・プロパティについて

今回利用するメソッド・プロパティは以下になります。

Addメソッドとは

WorkbooksコレクションオブジェクトのAddメソッド新しいブックを作成します。

Workbooks.Add(Template)

SheetsInNewWorkbookプロパティとは

ApplicationオブジェクトSheetsInNewWorkbookプロパティExcel で新規ブックに自動的に挿入されるシート数を設定します。

Application.SheetsInNewWorkbook = 設定値

引数省略で新しいブックを作成するサンプルコード

今回のVBAコードはExcelの新しいブックを作成するマクロになります。尚、今回指定する引数は省略しています。


Sub sample()

    Workbooks.Add

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

新しいブックを作成します。

エクセルVBAのAddメソッドでブックを作成

解説

sampleプロシージャSubステートメントに引数は設定されていません。WorkbooksコレクションオブジェクトのAddメソッドには、引数を省略して処理しています。引数を省略した場合は、デフォルトのブックが作成されます。デフォルトのブックとは、通常手動で新規作成した際に作成される3つのシートが付いたブックになります。そして、最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。

引数を指定して新しいブックを作成するサンプルコード

今回のVBAコードはExcelの新しいブックを作成するマクロになります。尚、今回は引数を指定しています。


Sub sample()

    Workbooks.Add Template:=xlWBATChart

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

グラフシートが追加されたブックを作成します。

エクセルVBAのAddメソッドでグラフシートのブックを作成

解説

WorkbooksコレクションオブジェクトのAddメソッドには、引数Templateに「xlWBATChart」を設定しています。引数Templateは、ブックに作成するシートの種類で、「xlWBATChart」はグラフシートになります。

また、こちらでは名前付き引数を使用して引数設定していますが、以下のように名前付き引数をつけなくても設定できます。


Sub sample()

    Workbooks.Add xlWBATChart

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

シート数を指定して新しいブックを作成するサンプルコード

今回のVBAコードはExcelシート数を指定して新しいブックを作成するマクロになります。シート数を設定する場合は、SheetsInNewWorkbookプロパティを利用します。


Sub sample()

    Application.SheetsInNewWorkbook = 5

    Workbooks.Add

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

ワークシートが5枚挿入されて新しいブックを作成します。

エクセルVBAのSheetsInNewWorkbookプロパティでシート数を変更

解説

まず、ApplicationオブジェクトのSheetsInNewWorkbookプロパティに「5」を設定しています。これにより新規ブックに挿入されるシート数が「5」に設定されました。次にWorkbooksコレクションオブジェクトのAddメソッドを実行しワークシート数が5つのブックが作成されます。

事前にSheetsInNewWorkbookプロパティを設定することで、挿入されるシート数を変更できますので、覚えておきましょう。

まとめ

今回は、WorkbooksコレクションオブジェクトのAddメソッドを利用して、Excelの新しいシートを作成する方法について解説しました。引数を設定することでシートの種類を指定することができますので、適宜設定するようにしましょう。次回は、エクセルVBAで新しいウィンドウを開く方法について解説します。

エクセルVBAのブック操作一覧

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ExcelのVBAについてのQ&A掲示板

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目次

VBAのステートメント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したステートメントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのオブジェクト

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのプロパティ

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのプロパティをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのメソッド

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのメソッドをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのイベント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのイベントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。